数ある心理テクニックの中でも、最強とも呼び声が高いのが今回ご紹介する返報性の原理(法則)です。
返報性(へんぽうせい)とは、人に親切にされると「何かをお返しをしなければ」という感情を抱くことをいいます。
自分の誕生日にプレゼントをいただいたら、「お返ししなければ」と思うのは、ごく当たり前の心理です。
仮に、そのプレゼントが自分にとって必要のないものであっても、「何か返さないと」という感情になるほど、返報性は強い心理作用をもっています。
他の例では、SNSで《いいね》をもらった時に「相手にもいいねをしたほうが良いかな」と思い
フォローをしてもらった時は「フォローバックするべきかな」と判断を迫られることがあります。
返報性の原理は、ある意味、《呪縛にかけられたような状態》になるため、最強の心理操作テクニックと位置づけされることがあります。
ではサロン業界はどうでしょう?
サロンでは、お客様の誕生日にプレゼントを差し上げたり、バースデー割引を行うのは、ごく一般的です。
しかし、近年では個人情報の観点から、お客様の生年月日をカウンセリングシートに記入することが減ってきているように思います。
生年月日を聞くのはハードルが高くても、誕生日は確認できると思うので、そこは手を抜かずマメに行いましょう。
お誕生日やクリスマス、バレンタインデーなどに「プレゼント作戦」をするのも良いですが、セラピストの本来のお仕事である施術や接客をしっかりするだけでも、返報性の原理は十分に働きます。
お客様は、期待以上のサービスを受けたと感じたと時に「次回もお願いします」と言ってくださいます。
その言葉がいただけるように信じて頑張るのもセラピストのお仕事です。
サロンやセラピストのことを気に入っていただき、次回予約やセラピスト指名が獲得できるだけでも私たちにとっては、ありがたいことです。
そして、「また一所懸命がんばろう」「次はもっと喜んでもらおう」と、私たちセラピストにも返報性の原理が自然と働きます。
まずは、好意を持っていただけるように、自分が一所懸命に働くこと。
返報性の法則は、「好意の返報性」ともよばれます。
セラピストもお客様に対して好意をもつことが大切です。
しかし、ご新規で初対面のお客様に、いきなり好意を持つのは難しいかもしれないので、好意の手前にある《興味や関心》を持つことに努めます。
「なぜ、このサロンを選ばれたのですか?」から会話していくのはいかがでしょうか。
「どうして疲れが溜まったのですか?」といったプロセスに興味・関心をもつのも良いです。
最もいけないのは無関心です。
別バーションの返報性の法則では違ったお話もしています。是非ご覧ください。
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作成者
私の場合は、人に関心があるというより、人体の仕組みや症状の原因に興味があり、たくさんの勉強をしてきました。
私の悪い部分ですが、お客様の顔と名前は一致しないけど、施術でお体を触っていると「あっ」と思い出すことがあり、「確か、前回は○○の話をしたな」と回想します。そして何事もなかったかのように「○○さん前回の○○は・・・」ときりだします。
あなたもそんな経験はないですか?
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
2023/11/18