スクールでは、「リラクゼーションマッサージは好きだけど会話が苦手なんです」という生徒さんに度々出会います。
私自身(江口)は、テンションが高いタイプではなく、淡々と話すので共感していないと勘違いされることもあります。
そんな、コミュニケーションが苦手でお困りのセラピストが使うべき心理テクニックがオウム返し効果です。
オウム返し効果しとは、お客様が言った言葉をそのままお客様に返す事で、相手の心理状態に共感し、信頼感を生むというコミュニケーション方法です。
ただし、オウム返しに頼り過ぎると、会話が単調になり、互いに違和感を感じます。
「このセラピストさん、ちゃんと聞いているのかな」とまで、疑問を持たれては気持ちいい施術も台無しですね。
オウム返しは、本当のオウムのように同じ言葉を返すのではありません。
お客様のお話は、一体どんな状況だったのか、その場面、立場、そのときのお客様の感情などを「私は理解していますよ」と伝わるように相槌を打つことが大切です。
そして、タイミングをみて、質問を挟むことで「そのお話に興味を持っていますよ」という意思を伝えることも一つのテクニックです。
「その話の続きを聞かせてください」とストレートに言ってみてはいかがでしょう。
セラピストが、お客様の心理状態に共感を示し、「私はあなたのことを理解していますよ」と感じてもらうことは、立派な癒しのケアです。
オウム返しが上手に出来れば、お話をどんどん引き出すことができるようになり、お体の疲れや、心の疲れについて多くの情報が得られることになります。
お客様、つまり顧客ターゲットのことをよく知るのは、どんな商品・サービスにも欠かせない大切なリサーチです。
私たちセラピストも例外ではありません。お客様の生活やお悩みを把握し、対応していくことで、より良いサービスを提供しましょう!
お話をよく聞き、上手に共感を示すオウム返しと、関心をもった質問でリピーターが増えることは間違いありません。
別バージョンでは会話例などもお読みいただけます。
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作成者
施術中に、誰もが話を聞いてほしいわけではありません。特にヘッドマッサージ専門店のように《眠り》をテーマにしている場合はそうなります。
「疲れているのでグッスリ寝たい」「会話をする元気もない」といったお客様が、ヘッドマッサージ施術の後に、堰(せき)を切ったように話し出す光景を多く見てきました。
こちらまで幸せな気分になります。セラピストは本当に良いお仕事です。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
2023/11/18