「人の第一印象は、数秒で決まる」 一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際、私たちが誰かと初めて会ったとき、その人に対する印象はわずか3〜5秒で形成されると言われています。
そしてその第一印象は、後のコミュニケーションや信頼関係の構築に、大きな影響を及ぼします。
この心理的な現象は「初頭効果(しょとうこうか)」と呼ばれています。
今回は、ヘッドマッサージサロンで使える初頭効果についてお伝えします。
初頭効果とは、ある対象に対して最初に得た情報が、その後の評価や印象に強く影響を与える心理的な効果です。
つまり、ヘッドセラピスト(ヘッドマッサージセラピスト)としての振る舞いや言葉遣い、立ち居振る舞いが、お客様の満足度や信頼感に大きく関わってくるのです。
ここで、少し想像してみてください。
あなたが、はじめてのヘッドマッサージサロンに足を運ぶお客様の立場だったとします。
初めての場所、初めての人。
どんな施術者なのか、サロンの雰囲気はどんな感じか、少なからず不安や緊張があるはずです。
サロンのドアを開けた瞬間、 セラピストのあなたが笑顔で迎えてくれる姿が見えたら。
きっと、お客様の不安はすっとやわらぎ、安心感が生まれることでしょう。
さらに、こんなポイントも印象に深く残ります。
・第一声の挨拶のトーンや声の大きさ
・ゆっくり丁寧な話し方
・姿勢や目線、立ち居振る舞いの柔らかさ
それらすべてが、初頭効果としてお客様の心に刻まれていくのです。
サロン開業者は入口から始まる「印象づくり」に注意を払う必要があります。
私たちヘッドセラピスト(ヘッドマッサージセラピスト)は、お客様の身体に直接触れるという、非常に信頼を必要とするお仕事です。
だからこそ、最初に「安心感」と「心地よさ」を届けることがとても大切です。
これは決して、難しいことではありません。 大切なのは、「目の前のお客様に丁寧に向き合おう」という気持ちを持ち続けること。
そして、セラピストとしての在り方を日頃から意識することです。
初頭効果で与える印象は「おもてなしの始まり」と認識して慎重に取り組みましょう。
第一印象は、一瞬で決まります。
けれど、良い第一印象を生むには、日頃の積み重ねが大切です。
ホスピタリティの心を持つこと 言葉遣いや立ち居振る舞いに気を配ること 施術技術と共に、接客力も磨いていくこと そして何より、楽しみながら自分自身の成長を続けること。
それらが積み重なることで、お客様にとって「また会いたい」と思えるヘッドセラピストになっていけるのです。
信用をつくることは、リピーター獲得にも繋がります。
今回は、ヘッドマッサージ資格講座の卒業生にお届けする「ヘッドマッサージサロンで使える初頭効果」について解説しました。
「人気サロンになりたい」
「指名されるセラピストになりたい」
そう思う気持ちも大切ですが、まずは目の前のお客様の“最初の数秒”に心を込めることから始めてみませんか?
小さなことの積み重ねが、やがて大きな信頼となって返ってきます。
“印象”をつくることは、“信頼”を育てること。 今日から、サロンでの初頭効果を意識してみましょう。
作成者
セラピストは、技術・テクニックが全てではありません。私がいつも羨ましいと思うのは、《一緒にいるだけで癒される》癒し系の人です。
愛情ホルモンとよばれるオキシトシンを放っているような人物は、リラクゼーションの世界において貴重な人材です。
ヘッドマッサージ講座でそのような生徒さんに出会うと「いいセラピストになりますよ」と思わず言ってしまいます。羨ましさというより嫉妬があるかもしれません。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
2023/11/18